物を作って売る責任の重みに足が竦んだ瞬間

昨日、ハンドクラフトフェアに参加してきた。

 

私ったら ほんとに 尻に火が付かないと 物事を進められないというか

何を優先的に効率よく行ったらよいか 段取りが上手く組めない人だったんだなぁ・・・。

 

こういうイベントが無事に開催されるように尽力してくださったスタッフの方々に

感謝を申し上げたいです。

とても実りある一日になりました。

ほんとに 思いがけない収穫がありました。

 

手作り品を販売していらっしゃる方々は

自分の作品が適正価格なのか、どうやって判断していらっしゃるのでしょうか。

原価+材料費+費やした時間

と言う計算式をよく目にしますが

私の場合は「原価+材料費+費やした時間-作品好感度-技術度」と考えていました。

技術度が+に転じるのが最良。

 

自分の好きな色 好きな素材 好きなデザイン  これが気に入らないなら

買わなくていいー! なんて、偉そうな事を言える身分ではありません。

 

自分に自信が無いのと 自分のポリシーが未だ確立されておらず

他人の意見や好みに ふらふら ふらふら と流されております。

 

ついつい「売れて欲しい」とか 思ってしまうでしょ?

だから ついつい「売れそうなもの」を描いている自分がいるんです。

これを打開するには、もっともっと技術を習得するしかないのでしょうね。

 

やっぱり、日々、努力なんでしょう。

もって生まれた感性なんじゃ? なんて言わないで。

気づくと悲しくなるから

そんな風に思わないように 思わないように している。

 

 

昨日

バザー 残り30分のところで

あるお客さんに こう聞かれたんですよ。

「これ仕上げるのに どのくらいかかるの?」って

 

サンドペーパー掛けて、シーラー塗って、ベース塗って、絵を描いて、ニス塗る。

そういう作業だけど デザインを考えるのにも時間が掛かります。

漠然としたイメージをデザイン化するのに、私の場合時間がかかります。

 

お客様は、「だよねー 時間が掛かってるよね。すごく丁寧に描けてる。」

と褒めてくださって

買ってくださいました。

 

この瞬間

私は なんだか 想像していた感覚と違うものに襲われたんです。

 

作品が売れた嬉しさ より

 

なんというか・・・・

気持ちが 少し重くなるというか?

 

不思議でしょ  すごく不思議。

 

なんか すごく 責任みたいなものを感じてしまったんです。

 

じっくり 見て 納得して買ってくれている。

私は、責任を果たさなければいけない。

ものを作って売るという事の重大さを すごく感じた瞬間だったんです。

 

貴重な体験でした。

 

さぁ 日々練習 日々努力。

少なからず「作家」として活動してるんだから、生半可なモノを世に出してはいけないのだ。

 

一夜明け

残ったプレートは 今日、すべてグラインダーで削った。

削ったプレートに描いた絵は売れないけど 練習には使える。